広報なかわだ4月号をアップしました

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「コ ロ ナ の 試 練」

 新型コロナの感染状況が日々刻々変わるなかで、何とも言えない重苦しい空気に世界中が包まれています。
 このような状況に追い込まれると、平凡な日常生活を送ることがどんなに恵まれていることなのか、また日頃の不平や⽂句がいかに取るに⾜らないことなのかをつくづく感じます。今、私たちが⼀市⺠として何ができるかと考えると、活動自粛などの社会的要請に応える以外には「とにかくお祈りする」ことしかできませんが、その一方で残念ながら感染抑止のために主日のミサに与ることも困難になってしまっています。
 このため、信徒としての行動指針メッセージを多くの司教方、司祭方が発信しておられますが、全ては教皇フランシスコのお言葉「信仰に立ち返り、神により頼む」に尽くされると思います。そして誤解を恐れずに申し上げると、もしかしたら今は“本当の回心”を行なう得難い機会なのかも、と感じます。
 先日、感染症パンデミックを描いた二つの米映画「アウトブレイク」(1995)と「コンティジョン」(2011)をネットで観ましたが、いずれも、世界同時多発的に発生した「見えない敵=ウイルス」との戦い、そして(もっと恐ろしい)「極限状態に置かれたときに現れる人間の本性」を描いていますが、今私たちが置かれている現実の世界が、ほぼ10 年以上前に作られたこれらの映画が描き出した世界に非常に近いことに心底驚かされました。加えて、人間の本質はいつの時代でも(科学や文明が少々進歩したところで)全く変わらないのでは、とも感じました。
 これから、人類にはどのような試練が待ち受けているのかわかりませんが、どのような場合にも、上で触れた「信仰に立ち返り、神により頼む」を軸にした信徒でありたいと念じています。(教会委員長 小野雅彦)

4 月 の 活 動 休 止 に つ い て

 新型コロナに対する4月以降の中和田教会の対応を、3月28日の教会委員会・典礼委員会の合同委員会で検討した結果、出席者一致で、「4月末日までの(聖週間を含む)全てのミサ典礼、ならびに諸活動を中止する」との結論に至りました。
信徒各位には、ご心配とご迷惑をおかけしますが、個人またはご家庭でのお祈りを宜しくお願い申し上げます。また、東京教区などではインターネットによるミサのライブ配信が行われています。このような配信を通してミサに与ることも可能ですので、一考願えれば幸いです。皆様のご理解とご協力を重ねてお願い申し上げます。
 尚、聖なる復活徹夜祭で予定しておりました入信式は、ミサ自粛解除後の最初の主日ミサにて執り行う事が予定されています。皆様のご健康とコロナ禍の一刻も早い終息を心よりお祈り申し上げます。
(主任司祭/教会委員長/典礼委員長)

「入信志願式」 が行われました

 3月1日(日)に、かねてから中和田教会で入門講座を受講されていた、鈴木真美様と宮本治子様に「入信志願式」が行われました。
 当初、藤沢教会で行われる予定でしたが、「新型コロナウイルス感染症」対策で中止になったため、中和田教会で行われました。
 志願者のお二人を囲んで、養成担当者、代母が証言し、ミサの参加者の見守る中で洗礼の祝福に向けてのお祈りを捧げました。

今年の 「湘南キリスト教セミナー」 について

 2月23日(日)大船教会にて、第五地区の教会の司祭、教会委員長が委員となる第五地区共同宣教司牧委員会が開かれ、今後の「湘南キリスト教セミナー」の在り方について話し合いがされました。
いろいろな意見がありましたが、結論として、今年度はセミナーを開催せず、共同宣教司牧委員会の「伝える部門」の担当司祭であるマルコ神父、ブランチフィールド神父と各教会の代表者からなるセミナー実行委員会を発足させ、福音宣教を実行するために第五地区開催セミナーとして、どのような形と内容が考えられるか一年をかけて議論していくことになりました。
そのため、今年度の「湘南キリスト教セミナー」は開催いたしません。(井上昭男)

聖母の園」 ボランティアが 表彰されました

 聖⺟の園老人ホームで、長年にわたりシーツ交換のボランティアをしている当教会の「ゆりの会」に昨年11月厚生労働省より表彰状と記念の時計が届きました。「ゆりの会」発足メンバーとして30年以上ボランティアをなさっていた岩崎好愛さんに寄稿していただきました。

 現在、中和田教会の「ゆりの会」がボランティアに関わっているのは、いわゆる社会福祉法⼈「聖母の園老人ホーム」(特別養護老人ホーム)です。
 そもそも「聖母の園」がこの地に生まれたのは、1946年、戦後翌年3月に元海軍衛生学校の建物が下り受けられ、6月に開設されたものです。この時同時に出来たのが現在の「マリアの宣教者フランシスコ修道院・戸塚修道院」でもありました。
 しかしその9年後(1955年2月17日)、火災で全焼し、100名ほどの方々が亡くなられました。この時火災の後始末にお手伝いされたのが、今の原宿教会信徒の方々でした。そしてその11月には新しく鉄筋ブロック平屋建てが新築されました。
 その後20年経った1975年頃から、だんだん介護職員の方々が忙しくなり、⼾塚、原宿、中和田教会が話合い、ボランティアとしてお手伝いするようになりました。そして、現在の二階建ての立派な建物が建て直しされたのが、1985年5月15日でした。そして、ボランティア人数も増え、教会以外の方々も増えていきました。しかし、当時からのお仲間には帰天された方も多く、私も含めて高齢者たちは止めさせていただいています。しかし、うれしいことに、今に至るまで教会信徒の方々ばかりでなく、一般の方々の参加もあり、奉仕しておられます。中和田教会のボランティアも「聖母の園」からすると貴重な存在として、今回は国の厚生省からご褒美を頂くことになりましたこと、今も続いて奉仕して下さっていることを嬉しく、みなさんに感謝いたします。
 中和田のボランティアが担当しているのは、入居の方々のベッドのシーツ交換とお部屋のお掃除です。ボランティアがこの分野を手伝うことで、介護職の方の手がその分を入居者の方々一人ひとりの介護に、より丁寧に、心を込めて向き合ってお仕事が出来ると思って、協力をしているのです。
 これからも、「聖母の園」の職員や入居者の方々への思いをこめて、後から続くみなさんも是非ご参加して手伝っていって頂ければと思っています。 (岩﨑 好愛)