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教会再建と新型コロナ・ウイルス禍
令和3年(2021)新年を心よりお祝いいたします。
世界中が新型コロナ・ウイルス禍に翻弄された昨年から今年にまたがり、まだ沈静化の兆候が見られない中にも、各国に於いてワクチンができ始め、希望の兆しが見え始めました。
中和田教会の教会再建工事は昨年の中頃に開始の予定でしたが、今年の夏頃になりました。
近隣教会(第五地区)からの多額の支援、司教区からの援助もあって、建設設計会社の見通しも決まり希望の年となりました。
2021年が平和と希望の年でありましように、神の豊かな恵みが与えられますように祈りましょう。
フランシスコ・ザベリオ 日野 武満 神父
主の降誕 おめでとうございます!
中和田教会のクリスマス・ミサは、12月24日(木)の夜半ミサと25日(金)の日中ミサの2回行われました。自粛中のミサなので、皆様が両日に分散して参加されていたせいか例年よりは1日当たりの参加者は少なく静かな雰囲気で行われました。
日野神父様のお説教では、ルカの福音書の歴史的背景、信仰の神秘、羊飼いの前にあらわれた主の天使の言葉について触れられました。そして、今年に起こった幾つもの災禍による悲しみや苦しみの中にある人々が救われるように皆でお祈りを捧げました。
~ 中和田の風 ~ 「短歌と出会って」
★今月は広報8月号に短歌を投稿して頂いた磯田さんにお話を伺いました。
磯田昭代さんの受洗のきっかけをお聞かせください。→
小学生低学年の頃から本を読むのが大好きな文学少女でした。小学四年生の頃に教会やシスター、マリア様などが登場する吉屋信子の少女小説に憧れを抱いていました。お祖父様がプロテスタントの信者さんという同級生のお宅に聖書があるというので貸してもらい読みました。内容は文語体でよくわからないなりにも山上の垂訓「幸いなるかな」の箇所に不思議と惹かれました。私が住んでいた会津若松在の小さなT村に教会はなかったのですが、そのお祖父様は毎週一里も離れた教会に通っておられたそうです。
中学生の時「教会に行きたい」というと父親に猛反対されましたが、高校生になると驚いたことに高校の正門前にプロテスタント、裏門近くにカトリック教会がありました。まずは正門前にあるプロテスタント教会を訪ねると高校生のための聖書研究会があったので通い始めました。三年の夏休み前に受洗を勧められましたが、その時初めてシスターやマリア様がいない教会は自分が求めているものではないということに気が付き自然とその教会から遠のいてしまいました。その後、どこで聞きつけられたのかT村でたった一人のカトリック信者という方が家を訪ねて来られ、裏門近くにあるカトリック教会に連れて行ってくださいました。足を踏み入れた瞬間、ステンドグラスから入る優しい光に包まれ吸い込まれるような感覚を味わい、求めていたのはここだと確信しました。高校卒業後、叔母を頼って東京に出て叔母が世話してくれた知人の家で下宿し就職しました。会社の近くに洗足教会があり、そこで要理を勉強して20歳の時に受洗しました。
短歌とはどのように出会ったのですか?→
還暦を迎える少し前、自宅で図面をトレースする仕事をしていた1995年、同じ会社の方に短歌の会に誘われました。その会では一年に一度旅行ができるとのことで、旅行しながら歌を詠むというところに魅力を感じ、二首作って歌会に初参加しました。普通は初めて参加してから半年~1年は入会しないそうですが、あまり迷いもなく言われるままに結社に入会しました。それ以来、毎月6首投稿し続けています。
短歌の魅力、楽しさを教えてください。→
俳句の方が短くて簡単だと思う方が多いですが、実は下の句(七、七)がある分、情景を描写しながらも日々の心情を吐露することができるので短歌の方が易しく面白味もあると思います。また今は日本語が乱れていると感じますが、美しい日本語を使いながら言葉を紡ぎだすことに喜びもあります。結社に参加したことで友人が増え視野が広がりました。また仲間たちから批評されることで、とても勉強になりこの歳になっても新しい発見があります。
※ 「広報なかわだ」の完全版(pdf)は下からダウンロードできます。