※ 以下は、「広報なかわだ」のWEB版が表示されています(詳細な月間予定表や議事録詳細などは含まれていません)。完全版(pdf)はこのページ下からアクセスできます。

泉 の ほ と り
フランシスコ 張 瑗鎔 神父

今月18日の灰の水曜日から四旬節が始まります。それで、灰の水曜日についてお話します。
ユダヤ人の慣習の中に、ヨム・キプル(Yom Kippur/大贖罪日)という日があります(レビ記16章参照)。「ヨム(Yom)」は日、「キプル(Kippur)」は贖罪を意味し、個人ではなくイスラエル民族全体が神の前で、1年間の罪を告白し、赦しを求める日です。彼らは25時間の断食と悔い改めの祈りを通じて、神との関係を回復しようとしました。この日、灰をかぶったり頭にのせたりすることはありませんでしたが、灰をかぶる行為自体は、ユダヤ人にとって非常に馴染み深い慣習でした。旧約聖書の登場人物たち(ヨブ、ダニエル、ニネベの人々)は、神のいつくしみを求める際、頭に灰を振りまき、粗い麻の服をまといました。これは自分を極限まで低くし、神の憐れみを願う切実な思いの表現で単なる宗教的なパフォーマンスではなく、内面の状態を外的に表す強力なしるしだったのです。このように、聖書において「灰」は人間の有限性と贖罪の象徴であると言えます。
灰の水曜日のミサにおいて、司祭が灰を額に塗りながら「あなたは塵であり、塵に帰って行くのです」(創世記3:19)の勧告も、これと同じ意味を持っています。しかし、灰の水曜日が持つ意味は、単に過去の伝統を継承することにとどまりません。「あなたは塵であり、塵に帰る」、すなわち「死を覚えよ(Memento Mori)」というメッセージは、私たちに人生の優先順位を再確認させます。永遠であるかのように思えるこの世の価値が、結局は灰のように消え去るものであると悟る時、私たちは初めて本質的な人生の意味と神との関係に集中することができるのです。
毎年巡ってくる灰の水曜日ですが、額に灰を塗る行為を通じて、自らの内面を振り返る恵み豊かな灰の水曜日、そして、四旬節となりますようお祈りいたします。

~中和田の風~
昨年のクリスマス夜半ミサ中に洗礼・聖体の秘跡を受けられた季 至娥(イ ジア)さんから、中和田教会の信徒の皆様に情熱溢れる信仰心と中和田教会への思いを込めたメッセージが届きました。
愛する中和田教会の信者の皆さまへ 季 至娥
私はもともとプロテスタントの信仰の中で信仰生活を送ってきましたが、長い時間をかけて信仰について考え、問い、祈りを重ねる中で、このたびクリスマス・イブに洗礼を受け、カトリック信者となりました。ひとりでこの国に来て生活を始め、慣れない言葉や環境の中で不安や孤独を感じることもありましたが、教会共同体の中で出会った皆さまを通して、私は決してひとりではないということを知ることができました。言葉にせずとも寄せてくださった挨拶や祈り、温かいお気持ち一つひとつが私の心を支えてくださり、そのすべてが私にとって大きな恵みとなりました。

クリスマス・イブに洗礼のろうそくを手にした瞬間、その小さな光が私の心の奥深くに降りてきて、静かに灯り始めるのを感じました。その光は次第に大きくなり、今では私の人生の歩むべき道を照らす炎となっています。この炎を胸に深く刻み、揺らぐ時や疲れを感じる時にも消すことなく、最後まで燃やし続けていきたいと思います。信仰者としてまだ未熟な私ですが、与えられたこの恵みに常に感謝し、言葉と行いを通して神の愛を表す、恵みに満ちた生活を送っていきたいと願っています。
私の洗礼名であるヒルデガルトは、神の御旨に耳を傾け、自らの人生と賜物を通して信仰を証しした聖女の名です。まだ馴染みのない名前かもしれませんが、聖ヒルデガルトの生き方にならい、祈りと黙想の中で信仰を深め、日々の生活の中でいただいた恵みを生きる者でありたいと思います。
また、代母である楠田(マリア)様の温かい導きと祈りのもと、より深く、より熱い信仰生活を歩んでいきたいと願っています。いつも寄り添い導いてくださる神父様にも心より感謝申し上げ、これからも教えに耳を傾け、謙虚な心で学び続けていきます。仕事の都合により、土曜日には山手教会でミサにあずかることも多くなりますが、そのような時にも常に、中和田教会の共同体と信者の皆さまを心に留め、祈りの中で共にありたいと思います。さらに、日々唱えているお告げの祈りの中で、教会の家族一人ひとりのために祈り、共同体のために心を合わせる信者でありたいと願っています。青年として、いつも明るい心を持ち、教会の中での大小さまざまな務めや大変なことにも前向きに取り組み、喜びをもって共同体に仕えていきたいと思います。
この新しい歩みをお与えくださった神に感謝するとともに、共に喜んでくださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。
第44回横浜教区典礼研修会
~教皇レオ十四世が目指す教会~
教皇レオ十四世の目指す教会の在り方を解説していただきます。是非、ご参加ください!



※ 「広報なかわだ」の完全版(pdf)は下からダウンロードできます。
