広報なかわだ10月号をアップしました(小林陽一神父様追悼号)

※ 以下はテキスト版を表示しています(詳細な写真や図表ならびに議事録詳細などは含まれていません)。完全版(pdf)はこのページ下からアクセスできます。

♰ 小林神父様 ご逝去のお知らせ

 中和田教会で7年間主任司祭として司牧に尽力されました、アシジのフランシスコ小林陽一神父様が、9月12日(日)神山復生病院にて帰天されました。(82歳)
 小林神父様は東京都生まれで、1976年司祭叙階され、山手教会、浜松教会、マニラでの研修、静岡の各教会を経て、2007年中和田教会に着任されました。三浦海岸教会に転任され、その後、神山復生病院にて療養されていました。
 中和田教会では、信徒の方々に分けへだてなく優しく誠実に接してくださり、皆様も色々な場面でお世話になったことと思われます。謹んで哀悼の意を表します。

永遠の安息を

 9月12日、前主任司祭小林陽一神父様が神山復生病院で四年半の療養後亡くなりました。
 2014年、三浦海岸教会と中和田教会で交代になり、三浦海岸教会に小林陽一神父様、中和田へ私(日野)が赴任しました。交代の時、神父様は教会の鍵を全部渡してください、と言いました。
 その時ダルク(アルコール依存症)の指導者に教会の玄関の鍵を渡していました。彼らは他人と顔を合わせないように配慮して時間も遅く集まるようでした。小林陽一神父様は(私が開けるので、鍵を取り戻してください)と言いました。私は今までどおりに鍵を渡しておくように言いました。
 その後、小林陽一神父様は自室で本棚の倒壊の下敷きになり肋骨骨折のまま倒れておられました。当日の夕方、ダルクの担当者が二階から声がするので、小林陽一神父様の状態を見て、救急車を呼んでくださったとのことです。天国での永遠の安息をお祈りいたします。

フランシスコ・ザベリオ 日野 武満 神父

小林陽一神父様を偲んで

 小林陽一神父様は2007年に中和田教会に赴任されましたが、たまたま私は同じタイミングで教会委員長のお役を拝命し、小林神父様も私も両方とも慣れない環境で、最初は何となくぎごちなく(?)、 ご一緒させて頂いたことを、今は懐かしい思い出ですがよく覚えています。
 小林神父様のご性格は、僭越至極ですが勝手に言葉にすると「真面目・誠実」に尽きると思います。どんな些細なことにも正面から向き合って対応され、司牧については熱心に勉強会はじめ諸活動を主導されて多くの信徒を入信に導かれたことは皆様がよくご存じの通りです。                  
 決して多弁ではなく、また決して派手なことや受け狙いなことをおやりになることもなく、むしろ言葉少なにボクトツ****とお話しになるタイプの神父様でしたが、それだけに発せられる言葉にはちから***があり、7年間に亘る中和田教会司牧で多くの信徒を引っ張ってこられたと感じます。
 個人的なことになりますが、私の母が亡くなって自宅に遺体を安置したことを小林神父様にご報告した折に、「祈りを捧げたい」とのお申し出を神父様から頂き、拙宅にお出で頂いて祈りを捧げて頂いたのですが、お祈りの後で「安らかなお顔ですね」というお言葉を頂いたことを印象深く覚えています。そして、葬儀ミサ・告別式を終えて、火葬場で小林神父様がお祈り頂いている最中に、どういう訳か私の当時3歳の孫娘がトコトコ歩いて小林神父様のところに行って、突然「今、どのお祈りをしているの?」と聞いたのですが、神父様はやさしく「ここですよ」と教えてくださっていたことを鮮明に覚えています。
 このように実にやさしいご性格、そして「真面目・誠実」と「司牧への熱意」、小林神父様は見事に神様から与えられたミッションを果たして旅立たれたことは、多くの信徒の心に末永く刻まれることと思います。
長年に亘る司牧、そして闘病・療養に励まれてきた小林神父様に、月並みかもしれませんが、ご苦労を偲びつつ「永久(とわ)の安らぎ」を心から祈ります。

教会委員長 小野 雅彦

小林陽一神父様を偲んで

 小林陽一神父様の訃報に接し、心からご冥福をお祈り申し上げます。あまりに急なことで残念でなりませんが、あらためて中和田教会のためにご尽力下さり、ご指導賜りましたこと、お礼申し上げます
 私が新米の委員長として右も左も分からない時にご指導いただきましたのが、2010年から11年でしたので、もう10年も経ちます。月日の経つのは早いものだと痛感します。小林陽一神父様の御指導は細かく指摘されることもありましたが、自分で気付かねば所詮治らないということで黙って見守るというスタイルが多かったように思います。意に沿わぬことや御不快なことも多々おありだったと思いますが、お顔に出されずいつも柔和なお顔で見ていらっしゃいましたので、逆にまじめにやらねばと思ったものでした。あまり感情をお顔に出されませんでしたが、けっして陰気や気難しいということではなく、ご性格は大変柔和で温厚でいらっしゃいました。また、全てにまじめで誠実な方でした。御ミサのお説教のための下書きに随分お時間を費やされていらっしゃいました。委員会にも丁寧な手書きの資料を毎回ご用意下さいました。誠実さとはこういう事ですよと身をもって示して下さいました。私の母が亡くなった時も自宅での通夜式に丁寧にご対応くださいましたのを思い出します。
 小林陽一神父様のご生活は質素、質実そのもので、色々なものを持つことから無縁のご生活でした。
日頃のお食事も質素で、一度三浦海岸にお尋ねした時に、マグロのおいしいお店で昼食を取った時もマグロでなく平凡な料理を注文されていたのを思い出します。
でも、どのような生活をされていたか全く表に出されませんでしたので、私が質素な生活スタイルに気付いたのも、三浦海岸教会に赴任される直前、引越のためにお部屋の整理をお手伝いしていた時です。
お休みされるベッドのあまりのみすぼらしさにびっくりして、ああ、これまでずっと気付かずにきてしまったのは申し訳なかったと今でも悔やんでいます。
 小林陽一神父様、どうぞ安らかにお休み下さい。そして、これからも私達を見守っていてください。

岩渕 英介

小林陽一神父様を偲んで

 小林陽一神父様には「聖書の分かち合い」を経て受洗に導いていただきました。
 あの頃「ご主人の死もお恵みですね」「そのうちご主人と一つになることができますよ」と言われても全く理解できませんでしたが、今では今井を通してイエス・キリスト、中和田教会共同体の皆様に出会えたお恵みを日々感謝しております。
 お怪我なさってから四年半近くも殆ど歩けない入院生活はお辛かったことと思いますが、お見舞いに行くといつも穏やかに迎えてくださり、帰り際には神山復生病院の静謐で柔らかな雰囲気の聖堂で中和田教会の皆様や今井のためにお祈りしてくださいました。
 コロナ禍にあって去年1月以来面会できませんでしたが、数か月前に夢で小林神父様が立っておられるのを見て不思議に思っておりました。今や車椅子やベッドから自由になられ神様のみもとで安らかに憩われておられることと思います。長い間お疲れ様でした。深く心より感謝を申し上げます。

今井 暁子

小林陽一神父様を偲んで

 受洗の前から毎週水曜日の「聖書の会」に入れていただき、分かち合いでの私の拙い言葉に耳を傾け、また、いつも皆と共に祈りを捧げてくださいました。
 ある日聖書の会の中で、「日本は大きな傷を負っている。それをしっかり心に留め福音を読み、子ども達に希望を残すようにしたい。」と述べられたことがあります。今まさに日本のみならず世界中が大きな傷を負って苦しんでいます。この様な時こそ、福音を大切にし、人の為、子ども達の為に、何ができるか考える良い機会かと神父様の言葉を思い返しました。
 そして、どんな時も神様から与えられた事を全て受け入れて謙虚に生きる事を学ばせていただきました。神に対しては勿論ですが、普段の生活の中で謙虚さを忘れがちになる私自身、この教えを大切にしていきたいと思います。
 本当にお世話になりました。感謝申し上げます。神の御許に召された小林神父様、天国で安らかに憩われますよう、お祈り申し上げます。

齋藤ゆかり

~ 要理学校や中高生会で お世話になった方々より ~

 小林陽一神父様には、幼少の頃から大変お世話になりました。初聖体や堅信での勉強会では毎回親身になって受ける意味を教えて頂きました。また、このことを通して、神様とわたしたちの心を近づけて下さいました。この他にも、毎年行っていた夏合宿で子供たちみんなと楽しく過ごされた出来事も、私の中での一生の思い出です。たくさんのことを教えてくださった小林陽一神父様には感謝しかありません。どうか神様のもとで、これからの私達を見守っていてください。

石井 霞

 召命錬成会ではお世話になりました。小学5年生だった時、静岡県の合宿からの帰りの電車の乗り換えがわからなくて困っていた私を小林陽一神父様が歩きで迎えに来て下さった事を覚えています。あの時神父様が来て下さらなかったら、私は家に帰ることすら出来なかったと思います。
 優しい神父様のお陰で今の自分があるのだと思いました。心から感謝しています。

石井太一

 小林陽一神父様との思い出は、小林陽一神父様が中和田教会に来られて7年の間、初聖体や要理学校など様々な思い出があります。
 その中でも、よく覚えているのは、侍者と告解部屋で行った「ゆるしの秘跡」です。侍者では、はじめて行った時やわからないことがあった時には優しく教えていただき、ミサが始まる前にも緊張している中で声をかけて頂いたことで上手に侍者の役割を果たせたと思います。「ゆるしの秘跡」では、私が罪を犯してしまった時に神父様から助言を頂いて、救いの道に導いていただきました。
 小林陽一神父様との出会いに感謝し、いただいた数々のお恵み、お心遣いは私にとって忘れられない思い出となっております。小林陽一神父様が安らかに眠られますよう、お祈り申し上げます。

  石崎 尚樹

小林神父様は 私達の思い出の中に 永遠に生きておられます

敬老祝賀ミサにて
七五三のお祝い
ガーデンパーティ
バザー
初聖体
幼児洗礼(クリスマスにて)
巡礼で訪れた山手教会にて

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